「麗花」のご案内
「麗花」は偶然から生まれたのです。
3月のある日、私は六本木に向かう車中で、克哲君(いだきしん氏の長男)に突然話し始めたのです。
「私、高校時代に書いた詩がたくさんあるの」と私。
「それ、映画にしましょうよ」と克哲君が言い瞳がキラキラ輝いたのです。未来に希望を感じ、
何か興奮し、胸が高鳴り、会話ははずみました。克哲君は、まだ読んだことのない詩に
魅せられたのです。私は、克哲君のあまりの喜び様に私自身も喜びを感じながらも、内心、
「私の詩で大丈夫かしら」という思いがかすめました。家に帰り、詩を書き出しました。
ちょうど今頃の時期に菜の花が一杯になる海辺の丘に行った時の詩を読み、なつかしさで一杯に
なり、再び行ってみたくなりました。
新しく買った車が納車され、なつかしい房総の海辺に行くことを決め、克哲君、笑美ちゃん
(いだきしん氏の長女)、愛ちゃん(いだきしん氏の次女)を誘いました。
車を走らせ房総の海へ向かう途中、突然方向を変え、横浜から鎌倉へ行ったのです。美しい花々
が咲き、私は夢中で撮影しました。高校時代、悩んだ頃よく来た鎌倉でした。その頃行った様に
海に向かいました。当時は、駅からずっと歩き、春風に吹かれながら海に行った道を、
車を走らせ、なつかしさで一杯になりました。
波打ち際まで歩き、波が押し寄せると走り、又、歩きと、友と語らいながら長い時間過ごした
海辺でした。とっても楽しく時は流れ、未来に夢を馳せる鎌倉での春のひと時でした。
「麗花1」は、この時の映像を使い、作って下さいました。そして2、3、4、5、と続きました。
「麗花5」が完成してしばらくした時、克哲君が、「もう詩はありませんか」と私に尋ねた時、
私は、探してみると答え、再び日記帳を開きました。その時、日記帳に一枚の紙がはさんであり、
きれいに清書している詩がみつかったのです。今の私を予言している詩に、私自身が大変驚き
ました。何度も見てきた日記帳なのに、今、気づいたのです。
時の偶然に驚くばかりです。
「麗花6」が誕生し、麗花から「高句麗伝説」へとつながったのです。歴史の縦軸である人生の
魂の詩です。「麗花」は、随分前、ペンネームが欲しいと、いだきしん氏に話した時つけて下さったものです。
人生にありがとうと素直にいえる今この時。
全ての人々と共に人生にありがとうと言える時の為に…。
高麗恵子