KEIKO KOMA

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更新日 2010-01-09 | 作成日 2008-03-30

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 アルメニアとの出会いは、必然であったとわかります。
2007年にイランの知人からグルジア、アルメニアでのコンサートはいかがですかとのお話がありました。コーカサスは、人類史を辿る中で外せない地であることは承知しつつも自分の中に躊躇するものがあり、即答出来ませんでした。私には、的にはまる時、真の自分に出会う時は、不安が生まれ、ためらい避けようとする傾向があります。
 25年前にいだきをはじめた時から、自分が大きく変わる機会が訪れると、怖くなるのです。1992年沖縄にてST2コンサートを開催する前のいだきしん先生の応用コースにて、こうすれば真の自分を活かせるという一言を受講生お一人お一人の状態を調べて言葉にしお伝えしたことがあります。いつもは、生命にとって負担がかかる生き方の原因を調べ言葉にしてきた私でしたが、初めて、真の自分を活かしていけるポイントを調べ、言葉にしお伝えさせて戴いたのです。自分自身でも調べますと、私は「目立つこと」をすれば、真の自分を活かせるのでした。目立つと言葉にあらわした瞬間、身が震え、心底怖いと感じました。嫌だと感じ、蓋をしてしまいたかったです。けれど、いだきしん先生の講座にて行われたことです。真の自分をわかりたいと切望し、求め生きてきて、いざ真の自分を活かす手前で、恐れをなしてしまう自分の状態を認め、震えながら受け容れたのです。私にとり「目立つこと」イコール「殺される」ことでした。目立つことは死を意味していました。自分が一番怖いと感じ、死を連想させることが真の自分を活かすこととは、人間の社会の仕組みは、何と皮肉なことかと驚きました。私は、目立つことで、自分がやっていないことをやったかの様に歪められた事が多かったです。大袈裟に言えば、やっていない罪をなすりつけられた様な感覚でした。かといって黙って泣いているような性格でもなく、相手が否を認め、謝るまで訴え続けます。結果的にはお互い傷ついていくことはあっても解決はないということを嫌という程感じていましたので、目立つ自分を恨んできました。
私にとり真の自分を活かし生きていきたい本音がありながら、真の自分に出会う事は、不安と恐怖がつきものでした。
   アルメニアのお話はこの感覚が襲ってきていましたので、躊躇しながらも行く事よりない事を心の中で覚悟し、延ばせるだけ延ばそうとしている自分の意識も認識していました。自分の意識や意志により世界平和への道を阻むことは何をもってしてもやってはならぬ事である事も重々わかっていますので、不安、恐怖を感じながらも天に任せ、決断は天に委ねました。一度は、費用面での折り合いがつかず、話が成立しませんでした。心のどこかでほっとしている自分が在りました。
ところがアルメニアの話は、一度なくなったものの再び持ち上がり、又なくなったかと思えば再び持ち上がってくるのです。この経緯から私は、ここは行くように導かれていることをはっきりとわかり、行くと決めていました。決めてからの3度目の話は、成立しました。
 はじめに2007年11月に行くことを試みましたが、フライトもスケジュールもうまくいかず、今年2008年1月に変更となりました。出発前日、珍しくも私が熱で倒れるという予想もしなかった体調の不調により、やむなく中止とせざるを得なかったのです。この出来事は、本当に不思議でした。私は、いだきをはじめてから40度の熱が上がっても、説明会や講座は休まず行なってきましたし、体の不調により決まったスケジュールをキャンセルするという選択肢は私の中には全くなかったからです。過去には、実際熱があっても海外行きを決行していました。ところがこの時は、私の中に行くという選択肢がなかったのです。行く事は全く考えられなかったのです。飛行機やホテルのキャンセル料は多く無駄にしましたが、キャンセルさせて戴きました。熱で倒れた時、巨大な闇が襲ってきたのです。私の体は真黒だったと周りの人が言っていました。私は、お金も無駄にし、何人かの方々にご迷惑をおかけし申し訳なく感じながらも、何か計り知れない力により助けられていることを感じ、感謝しました。鍛えられているように感じました。そしていよいよ3度目の挑戦とし、3月にスケジュールが決まりました。出発1週間前にアルメニアでは、大統領選によるデモが拡大し、人が亡くなる事件が起き、戒厳令が敷かれました。当然、渡航中止はやむないこととなりました。が、私達が行く頃はサンクトペテルブルグで数日滞在してからの日程でしたので、戒厳令は解除になる頃と踏み、行く事に決めました。いだきしん先生が、はっきりと行くという意志を示されていましたことが、私の中での決断となりました。3度目の正直でやっと辿り着いたアルメニアであり、その地から「宇宙の生まれる3段階前によってより答えはない」と示されたのですから、この出会いは、人智を超えた人類を救済する為にはたらき続けている計り知れないはたらきによるものであることを確信しました。
 言葉で表現する「宇宙の生まれる3段階前の世界」は、言ったり書いてはみても、その意味する内容の深さには畏れを感じます。何をどうして臨むかと意識的に考えても答えはなく、只、目をつむりがむしゃらに向かうよりないというのが正直なところでした。頑張って頑張って、休むことなく駆け足で飛ばし続け、9月14日、人類史において初めての変化であろう運命の時が訪れました。
 全てはアルメニアでの「高句麗伝説」コンサートに向かってのことと言葉に表わしきれぬ驚きと、事の重大さに畏れ、震えるよりありません。

つづく