新芽輝き、新しい花のように新緑の美しさが鮮やかに空間を彩る頃、高校時代に友人と宮沢湖へ行き、ハイキングをしました。軽い気持ちで山の中へ入ったのですが、途中から迷ってしまい大変不安な気持ちで歩く羽目になりました。途中までは所々に家が見えたのですが、途中から人の気配もなく、本当に山の中に入ってしまったのです。戻るにしても遠くなり、行くしかないと必死で歩き続けました。夕方になり、やっと人里近づいた気配にほっとし、あとは家が見える所まで歩けばいいと足取りが軽くなってきました。やっと辿り着いた家は、何と高麗神社だったのです。驚きました。この時の瞬間を映画にするなら、ガーンという大音響が鳴り、驚く様な衝撃でした。私は、「運命」という言葉をはっきりとみました。どんなに道に迷っても、辿り着くのは高麗であり、帰る所は先祖の地と示されたような衝撃的経験を今でも忘れることは出来ません。
小説「麗花」とエッセイ「麗花」の違いを尋ねられます。小説は小説、エッセイは本当の事と私は分けております。
上記の事は本当のことであります。