KEIKO KOMA

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更新日 2010-01-09 | 作成日 2008-03-30

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   小学校の頃からグループサウンズに熱中し、両国国技館や日本武道館でのコンサートの時は、前の夜から並んでいました。徹夜して、翌日の午後3時頃から入場整理がはじまり、長蛇の列が少しずつ動きはじめ、会場に入る頃には、疲れきってしまうのでした。けれど生のコンサート程良いものはないのです。どんなに大変でも疲れても生で聞きたいのです。土日は新宿アシベに通い、やはり炎天下並んで、フラフラになりながらも懲りずに通い続けたものでした。そして中学生の頃から、野球に熱中し、春と夏の高校野球の甲子園大会は、開会式から閉会式まで一戦も逃さず観戦し、スコアをつけていました。よくバックネット裏にいる私をテレビで見たと、友達が言っていました。東京では、神宮球場で東京六大学野球、社会人野球、ヤクルト戦を見、後楽園球場では、巨人戦、東京球場では二軍の試合、大阪の南海球場では二軍の練習試合、家の近くの明大グラウンドへ行っては練習試合と、よく通ったものです。テレビで見た方がよく見えると言う人もいましたが、私は生が大好きでした。5万人もの人がワァーと歓声を上げたり、がっかりしたりする声が、波の様に押し寄せ、体感する感動は、生でしか味わえないのです。いだきをはじめ、コンサート活動がはじまった頃、その時の話を先生にしたことがあります。「こういう仕事をするようになっていたんだね」と一言言って頂いた時、意外な驚きがありながらも、まわりからは気違いと言われた生コンサートと生の試合通いが報われたと安心し、喜びが生まれました。いだきに出会うと、今までの人生全てが報われると実感しています。